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NSR250RとCBR250RR、もし今選ぶなら? 第1章:「命を削る快楽」NSR250Rの世界へようこそ

NSR250RとCBR250RR、もし今選ぶなら?

第1章:「命を削る快楽」NSR250Rの世界へようこそ

もしあなたが今、CBR250RRやYZF-R25に乗っていて「うおー!加速すげぇ!」と思っているなら──ちょっと立ち止まって読んでみてほしい。

なぜなら、この世にはかつて**“命を削る加速”**を持った250ccバイクが存在したからだ。
CBR250RRが「完成された理性の塊」だとしたら、NSR250Rは「狂気を封じ込めた爆弾」。

それは、もう絶対に現代では作られない“公道の怪物”だった。


■ NSR250R──合法レーサーという異端の存在

1980〜90年代に生まれたNSR250Rは、文字通り「レーサーがそのままナンバーを付けた」ような存在だった。
カタログスペックだけ見ても、現行250ccとは次元が違う

  • 出力:45馬力(自主規制上限)
  • 車重:約140kg(乾燥)
  • エンジン:2スト水冷Vツイン(PGM制御)
  • フレーム:アルミツインチューブ
  • 排気系:チャンバー標準装備

このスペック、現在のCBR250RR(41馬力 / 約168kg)と比較してもパワーウェイトレシオが圧倒的
しかもNSRは“ピーク型の爆発力”に全振りしている。


■ 加速で笑いが出る。それは「バイクの変身」を体感する瞬間

NSR250Rの真価は、パワーバンドに入った瞬間に訪れる。

4000〜6000rpmあたりまでは、割と普通。
しかし7000rpmを超えたあたりから、**「突然、別のバイクに変わったか?」**と錯覚するほど、世界が変わる。

一気に回転が跳ね上がり、前輪が浮き、風景が横に流れるスピードが明らかに異常。

エンジンはギャンギャンと叫び、排気音は甲高く金属的で、まるで戦闘機のよう。
その快感に、思わずヘルメットの中で笑ってしまうのだ。


■ 乗り手を試す「じゃじゃ馬」──扱うほど愛しくなる

NSRは、乗りやすいとは言えない。
いや、むしろ**“全力で乗り手を振り落としにくる”**。

  • エンジンブレーキがほぼ効かない
  • キャブセッティングが狂いやすい
  • シビアなパワーバンド
  • チャンバーの取り回し、メンテナンス性も低い

でも、だからこそ“操ってる感”がある。
一つひとつの操作にリスクがあり、緊張感がある。
命を預けて、**バイクと一緒に「戦っている」**ような感覚。

そう、「安全で便利な移動手段」ではない。NSRは、**乗るたびに命が熱くなる“相棒”**だった。


■ なぜ、今NSR250Rに惹かれるのか?

いま私は、安価な不動のNSRを探している

中古市場では、程度の良い個体は100万円を超える。
でも、ガレージで埃をかぶっているような“再生待ち”の車両なら、30〜50万円程度で見つかることもある。

たとえボロボロでもいい。自分の手でよみがえらせるという楽しさがあるから。
工具とマニュアルと時間、それだけあればいい。
チャンバーを磨き、キャブを開け、オイルまみれになって再び火を入れる瞬間──。

それはきっと、どんな最新バイクにもない「魂の起動音」が聞こえるはずだ。


■ だからこそ、若い世代にこそ伝えたい

NSR250Rは“今”の基準で見れば、不便で、危険で、壊れやすい。

でも、そのすべてを超える快楽と衝撃がある。

今どきのバイクでは絶対に味わえない、「バイクに振り回される感覚」。
命を賭ける価値があると思わせてくれる、そんなバイクが、確かに存在した。

そして、もしあなたが少しでも心が動いたなら──
NSR250Rという名の“危険な相棒”が、あなたを待っているかもしれない。